ヤフーショッピング個人出店の流れとお金。出店して分かった経費と時間

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ヤフーショッピングは2019年5月より個人出店の利用を禁止しました。今後はヤフオクまたは、法人・個人事業主での出店が前提となりますのでご注意ください。
必要書類の内容を更新しました。

副業で何をしよう?

実はわたし上田は副業でお金を稼ごうと、実に10年近くもの期間、試行錯誤をしていたような商才と実力、そして行動力に欠ける人間です!

インターネットで副業と検索すれば、さまざまな情報があふれかえっています。小さな頃から人を疑うことを知らなかった私は、何度となく騙され、借金を背負うこともありました。

インターネットでは、正しく役立つ情報もあれば、詐欺のようなサイト根拠のない情報がかかれたサイトと色々あり、その区別をするのは容易ではありません。

でも、副業を行いたい人は近年増え続けています。特に新型コロナ流行による世界的な生活様式の変化により、将来不安、賃金低下といった状況もあることから、副業という選択肢を持つ人が一気に増加しています。

さらに政府の進める働き方改革も相まり、最近では一気に副業という言葉を耳にするようになりました。

このサイトをご覧になっているあなたも副業について、少なからず興味がおありだと思います。いえ、あなたは副業について、漠然と考えているだけではなく、ネットショッピングという、より具体的な稼ぎ方にたどり着こうとしています。

ほかの人よりも、すでに一歩も二歩もリードしていると言ってもいいかもしれません。

わたし上田も色々と副業を試し、いまやっとネットショップ運営にたどり着き、多くの経験をして、こうしてネットショップ運営のサポートやコンサルを行えるまでになりました。

より具体的に副業として、ネットショップ運営という明確な答えを出そうとしているあなたに向けて、私なりに、ネットショップ運営で得た情報、特にお金と時間、クレーム対応などのデメリットとリスク管理についてのお話をしようと思います。

この記事を通して、ネットショップ運営を、一人でも多くの方に実践して頂けることを願っています。

なお、今回は運営のための事前準備や、知識系のお話が中心です。

実際のページ制作や作業内容のお話ではありません。

ヤフーショッピングの個人出店と審査

ヤフーショッピング 個人出店まとめ

最初に個人レベルでヤフーショッピングに出店する場合に、どの程度まで個人情報を公開して、どのくらいの時間をショップ運営に割けばいいのか…

つまり、副業でネットショップ運営を行うには無理があるのか。可能なのか。

時間、規約、お金、スキルなどさまざまな条件を、さまざまな方向から、副業ネットショップ運営の可否について確認したいと思います。

個人・副業で出店できる?

個人でも出店は可能です。ただし、個人事業主として開業届けを出している事が条件となります。また、Yahoo JAPAN IDビジネスID登録が必要です。

出店すると、ショップの会社概要ページの記載が必ず必要になり、会社概要ページには、代表者氏名、ショップ住所、問い合わせ先電話番号、メールアドレスが必要になります。

個人で出店する場合の登録項目

ヤフーショッピング出店時の情報登録一覧です。

  • Yahoo JAPAN ビジネスID
  • クレジットカード情報
  • 代表者情報
  • 銀行口座情報
  • 開業届け写し
  • 住民税の納税証明書写し※
  • 出店予定商材情報

※公共料金の領収書等、国税・地方税の領収証書または納税証明書、社会保険料の領収書または納入告知書(納付書)いずれか1つ

Yahoo JAPAN ID

ヤフーショッピングへの出店には、Yahoo JAPAN IDの登録が必須になります。これは、ストア管理ツールにログインする場合に必要になります。

ヤフオクですでに登録しているIDや、責任者以外の個人名でのIDでは審査に通りませんのでご注意ください。

クレジットカード情報

有料オプション利用料などの請求に必要になります。必ず代表者名義のクレジットカードの登録が必要になります。

代表者情報

個人事業主の場合は、確定申告書に記載したご本人様の情報を入力してください。

連絡先、生年月日などが必要になります。

銀行口座情報

売上げを振込してもらう銀行口座です。また、通常、お客さんから銀行振込をしてもらう場合にも使います。

ゆうちょ銀行以外での登録が必要になります。

個人事業主の場合には、代表者を含む名義の銀行口座が必要になります。

個人事業主氏名、または、屋号+個人事業主氏名の口座。

開業届け写し(個人事業主のみ)

副業でも、開業届けを出していない場合には出店できないことになります。

住民税の納税証明書写し(個人事業主のみ)

納税証明書ではなくても、公共料金の領収書等、国税・地方税の領収証書、社会保険料の領収書または納入告知書(納付書)いずれか1つが必要です。

直近2年以内のもの。前年度学生であった場合など、住民税の納税証明書写しが用意できない場合には、住民税の課税・非課税証明書が必要になります。

出店予定商材情報

申し込み時、出店時に商材が決まっていることが前提になります。

運用ガイドラインを確認して、出店禁止商品に該当していない事もポイントになります。

以上が登録できると、審査に入り、およそ2日~10日前後で審査結果が通知されます。

今回は、Yahooショッピング出店申請の方法と注意することなどをまとめてみました。 こんな疑問が解決します! なかな...

ヤフーショッピング個人出店

副業でも可能か(規約・ルール)

副業でも、登録必須情報がクリアできれば出店が可能です。

繰り返しになりますが、個人事業主としての開業がクリアされていること、Yahoo JAPAN IDを持っていることなどが必要になります。

副業でも可能か(時間)

規約上は出店できても、商品を販売できる体制が整っていなければ、通販サイトを運営できません。ここで運営に必要となるスキルや、運営に要する時間などを確認しましょう。

運営に必要な時間

ネットショップでは、通常のお店(実店舗)で実現しないような販売が可能です。

24時間いつでも購入可能で、日本全国、サービスによっては世界中から注文を受けることができます。

たとえば自分が寝ていても、遊んでいても商品は売れていくわけで、このネットショップの特性というのは、とても副業に向いている部分になります。

しかし、一部を除いてです。

お客様対応と、出荷作業は自分で行わなければならないからです。

でも安心してください。

全てではありませんが、極力自分で行う作業を減らす事ができます。

まず、お客様からの問い合わせは、メールフォームを設置して、電話からの問い合わせを受けないようにします。

これは、たとえば大きな企業では問い合わせフォームはあるのに、電話番号が一切のっていない!と感じた事はありませんか?

どうしても人と話したいと感じた時にも、電話番号が見つからないのは、多少困りますが、問題なのはそこではありません。

お客様が多少不便に思い、自身のサービスから離れていって売上げ損失につながると思うでしょうが、問い合わせ担当者(カスタマーサービス)の人件費と、機会損失を天秤にかけたときに、機会損失の方が少ないと判断しているからです。

まあ、顧客第一を考えた時には、疑問の残る判断ではありますが…

それでも大手企業がこういった判断で運営を行なっている点については、見習っていいと思います。

次に出荷作業の問題について。

出荷作業に関する問題を解決する方法は
2種類あります。

出荷作業を減らす方法

  • 出荷するまでの時間・日数を明記する
  • 出荷代行サービスを利用する

出荷作業

出荷するまでの時間・日数を明記する

お客様は出荷作業が遅かったり、いつ商品が届くのかが分からないと問い合わせをしたり、クレームを言ったりします。

また、この点が不明瞭なままだと、商品を購入しない場合もあります。

しかし、たとえ1週間後でも、しっかりと商品が届くと分かれば不安は解消されます。

注文直後には、ヤフーショッピングから、自動返信メールが届きますし、そこにも到着までにかかる日数をしっかりと明記して、極力不安を解消するように努めます。

出荷代行サービスを利用する

もう一つの解決策は出荷代行サービスの利用です。
これはどんなサービスかというと、土日など時間の取れる時に商品をまとめて出荷代行サービスに送り、あとは、売れたたびに出荷代行サービスから出荷してもらうサービスです。

その方法はいろいろありますが、注文データを送る場合や、注文処理や問い合わせ対応まで、要は販売代行までを行ってくれるサービスもあります。

自分の作業できる時間によってサービスを使い分けて下さい。

物流代行サービス一覧

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副業でも可能か(スキル)

パソコンの知識をつける

ネットショップ運営に必要なスキルをまとめました。

パソコン周辺環境の知識

パソコンを使ってインターネットで商品を販売する以上、パソコンに多少なりとも詳しくなっておく必要があります。

たとえば、メール、サーバー、インターネット、メモリ、ブラウザ、キャッシュなどの言葉や知識がないと、お客さんとの接客に困る場合も生じます。

ショップとしてはしっかり送信しているはずのメールが、お客さんに届いていない場合もあります。ページを更新しているのに、お客さんが見ているブラウザでは更新されていない場合もあります。

このような時にトラブルとならないようにするためにも、説明できる程度の、多少の知識はつけておくようにしましょう。

HTML

ページ制作において、HTMLが使えると有利なのは間違いありません。
しかし、HTMLが使えなくてもカバーする方法はあります。

ヤフーショッピングでは、画像を登録する場所や説明文を入れる場所など大体決まっていて、その通りに行えば、商品ページが出来上がります。

購入ボタンや、画像切り替え機能などを自分で設置する必要はありません。

特に最近では、スマホやアプリからの購入が多くを占めているため、HTMLをたくさん必要としたパソコンのページ作成の重要度が減ったことも要因としてあります。

ただ、HTMLができれば、よりキレイなページが出来上がることは否定できません。

ハッキリ言って、ヤフーショッピングにもともと備わっている機能だけではちゃっちいページが出来上がります。

あ、ちなみにパソコン用ページの話です。
スマートフォンようやアプリのページはほぼ変わりません。

ちゃっちいページでは、売り上げの伸びは遅くなるので、ある程度売上げが溜まってきたら、外部にページ制作を依頼しましょう。

ライティング

商品説明を書く際にライティングの技術は必要ありません。売上げを上げていくための技術やコツはありますが、ライティングについては、そこまで重要ではありません。

アクセス分析

売上げを上げていくには、アクセス分析を行い、最適なキーワードの設置や、ページ改善を繰り返していく必要があります。

しかし、これはたとえばブログアフィリエイトや、ほかのネットビジネスでも同様に必要なスキルとなります。

インターネットで集客を行うには、SEOやアクセス分析は必要なスキルになるので、少しずつマスターしていきましょう。

ヤフーショッピング出店にかかる費用

出店に関わる費用

固定費

ヤフーショッピングの固定費はありません。
この固定費ゼロがあるからこそ、はじめてのネットショップ運営に向いているのです。

ちなみに、それではヤフーショッピングはどうやって稼いでいるのかと、運営側の心配をして下さる方がいると思います。

運営側の収益は、主に広告料が中心です。

ショップ側も固定費がかからない代わりに他にお金をかけれるので、通常よりも広告費に資金を回しやすくなります。

販売手数料

実はヤフーショッピングでは販売手数料(売上げロイヤリティ)も無料です。商品がいくら売れても販売手数料がかかりません。

ただし、販売手数料はゼロでもその他の手数料がかかるので注意が必要です。

  • Tポイント原資負担 2.5%〜
  • アフィリエイトパートナー報酬原資 1%〜
  • アフィリエイト手数料 アフィリエイトパートナー報酬原資の30%
  • 決済サービス個別手数料 クレジットカードやモバイル決済などの手数料 決済方法による(3%〜)

ヤフーショッピング出店時の審査

申込みから出店までの流れ

まずヤフーショッピングの申込み画面ページから申込みを行います。出店プランが2種類あり、ライト出店とプロフェッショナル出店があります。

ライト出店

初心者でも簡単に出店を可能にしたプランです。最短5分でストア構築が可能と表記されています。物理的に可能なのでしょうが、出店にともなう、時間、経費、スキル等、この記事で紹介した内容をもう一度確認してからにしましょう。

HTMLの記載が制限され、太字とリンクのみ記載できます。

商品画像の使用が制限され、1商品につき、6枚までの商品画像しか登録できません。

決済方法はヤフーショッピング安心取引を使用します。

そのほかにも、メルマガ、一括商品登録、統計レポートなどが、制限されたり、使用できなかったりします。

プロフェッショナル出店

全ての機能・ツールが使用可能です。登録情報、META情報、画像枚数などの制限がなくなるため、SEO的にも有利になります。ヤフーショッピング内、外部の両面でのアクセスが有利になります。見た目は、HTMLを使うことで、ライトプランとは大きく変えることも可能です。

また、決済方法は、銀行振込、代金引換、コンビニ決済、クレジットカード決済、モバイル決済など幅広い設定が可能です。

ちなみに下記ページから、それぞれのプランでの月額費用シミュレーションができます。

ヤフーショッピング出店プラン比較

申込みを行ったら、審査機関を経て、無事に審査が下りればさっそくページ制作に入ります。トップページやスマートフォンページ、各商品ページ、カテゴリページ、会社概要ページなどを作成します。

それ以外にも送料設定、決済方法・価格・手数料の登録、注文から出荷までの時間、メールテンプレートの登録などなどやる事は想像以上に多くあります。詳しくは2個先の節「ページ制作のチェック項目」をご確認下さい。

なお、ページ制作や必要となる登録項目が済めば、いよいよ開店です!

必要書類

出店時に必要となる書類をチェックしましょう。

審査に必要な書類

  • 開業届け写し
  • 住民税の納税証明書写し

登録時に必要となる情報

  • クレジットカード情報
  • 銀行口座情報
  • 確定申告書に記載されている代表者情報
  • Yahoo JAPAN ID登録情報

ページ制作のチェック項目

出店必要項目のチェック

ストアページのアレンジ (プロフェッショナル出店)

トップページ設定(PC・スマホ)・ストアデザイン設定(ヘッダー・フッター・サイドナビ)・カテゴリ登録

ストア情報設定

送料・あすつく・きょうつく設定・配送会社・決済方法の登録・会社概要ページ作成

出品登録

商品ページの作成・画像登録・送料やJAN登録・カテゴリーの紐づけなども行います。

審査にかかる時間

審査には2日から1週間ほどかかります。(プロフェッショナル出店)

なお、ライト出店では最短で5分の出店が可能です。

ページ制作~ストア情報登録に2~3週間前後かかります。なお、週末しか作業できない場合には1ヶ月くらいかかってしまう場合もあります。審査前に、必要な登録情報をまとめ、ページ制作もある程度どのように行うのかを計画しておくとよいでしょう。

ヤフーショッピング出店のデメリット

出店におけるデメリット

登録必須の個人情報

ヤフーショッピング出店に際して個人情報の登録が必須の部分があります。具体的には、個人事業主氏名、ショップ住所、電話番号、メールアドレスです。

個人名での出店はできないので(開業届けをだす必要があるので)、もし開業に自宅とは別の住所を登録している場合には、その住所を記載します。自宅で開業届けを出している場合には、自宅の住所になるので、注意が必要です。

また、楽天市場ではメールアドレスは暗号化されたものをページ上に記載できますが、ヤフーショッピングでは、ショップの問い合わせメールアドレスをそのままページ上に記載しなければなりません。

そのメールアドレス宛てに迷惑メールがくる場合がありますので注意が必要です。

実際にどのくらいのお金がかかるの?

固定費

ヤフーショッピング自体の固定費はありません。

出店手数料

ヤフーショッピング自体の手数料はありませんが、そのほかの手数料がかかります。

  • 決済手数料
  • アフィリエイト手数料
  • Tポイント付与分の負担

商品仕入れ

商品の仕入れには当然出費があります。商品ごとにバラバラなので個別に確認してください。

梱包資材

商品を梱包・出荷する際の資材を用意する必要があります。商品のサイズに合わせた段ボールや配送会社の紙袋、緩衝材、OPP袋(フィルムタイプの透明袋)、封筒、ガムテープなどが考えられます。

決まりはないので、配送会社の仕様に沿った型で送って下さい。

意外とこの辺の経費がかかるので、ネットなどで安い資材を探してみてください。

ページ制作・運営代行

ページ制作や運営代行・サポートを外注する場合もあります。
開店資金にある程度余裕がある場合には、開店時に外注に出したり、売上げが見込めるようになったタイミングで出すのもありでしょう。

また、忙しくなってきたら、部分的に運営代行をお願いするのもありですね。

副業で行う場合には、資金に余裕がない場合が多いので、忙しくなってきたら、たとえば出荷作業だけを代行サービスに外注したり、ページ更新を外注にだしたりする形になるでしょう。

ページ制作の外注化 → クラウドワークス

広告料

ネットショップにおいて広告を出す場合とは、当然売上げを増やしたい時です。

広告を出すと、まずアクセス数が増えます。ページ内にたくさん人が来店するわけですね。

アクセスが増えれば、当然売上げもたくさん増えると思う場合が一般的ですが、実は注意してほしいポイントがあります。

広告料というのは、バカになりません。

広告料の設定金額は一般的には、見込めるアクセス数で決まります。

たとえば、ヤフーショッピングのトップページにこのくらいの広告を出せば、大体このくらいのアクセスが見込めるだろう。

たとえば、ヤフーショッピングのスポーツカテゴリのこの場所に広告を出せば、大体このくらいのアクセスが見込めるだろうという風に。

当然一つのカテゴリーよりも、トップページの方がアクセスが見込めるので、広告料は高くなります。

しかし、アクセス数と売上げは別物です。
広告を出しただけで、売上げもそれなりに立つと考えるのは間違いなのです。

アクセス数を増やしても、商品やページの見せ方で売上げは激増もするし、全く売れない場合もあるのです。

以上を踏まえて、広告を出す場合の注意点としては、まずは広告から受けるページを改善しましょう。

売れているライバル商品を確認して、研究してみましょう。そして、商品ページのどこが違うのか、何が悪いのか、どこは良いのか。
チェックをし、ベストな状態になったら広告を出してみましょう。

その他の費用

そのほかの費用としては、固定電話代、家賃、人件費です。人件費は最初の内はかからないし、ずっと個人で行う予定の場合にはかかりません。また家賃も別に事務所を借りる場合にはかかりますが、そうではない場合もあります。

その他の費用も個別に確認してみて下さい。

運営にかかる時間

ネットショップ運営には想像以上に時間がかかります。しっかり整理をして、自分の能力も加味し、外注に出せる部分は早めに外注化してしまうのも手です。

注文処理・電話対応

ネットショップというと、ページのデザインやバナー作成などを思い浮かべる人もいると思いますが、すべてはお客さん商売です。

あなたのショップを見たお客さんが、クレジットカード番号を入力してくれたり、コンビニへ代金を支払いに行ってくれて初めて商品が売れます。

したがって、直接お客さんとやりとりのできる受注処理や、電話対応、メール対応には、しっかりと親身になって応対しなければなりません。

ネットショップで売上げを増やしていくには、新規顧客ばかりを取っていたら、いつか厳しい時がきます。

今日買ってくれたお客さんが、次回また商品を買ってくれてリピーターになって頂かないと売上げは伸びていかないのです。

そのため、受注処理など顧客対応の時間はしっかり取るようにしましょう。

しかしながら、時間短縮を行う意味でも作業効率を上げる必要はあります。真正面から対応していたら時間ばかりが過ぎてしまいます。

電話問い合わせやクレームを減らし、なおかつお客さんの満足度をあげるような対策もあります。

詳しくは、後半のヤフーショッピングトラブルマニュアルをご覧下さい。

商品の梱包作業の時間は慣れればそんなに長くはかかりません。ただし、ここで最終の検品作業の時間を必ず取るようにしてください。

受注対応、電話対応はお客さんと直接やり取りができると書きましたが、梱包作業もお客さんと直接、物理的にやり取りのできる作業です。

丁寧な梱包はお客さんの満足度を得るだけではなく、クレームを減らし、ショップ全体の作業時間の短縮にもなります。

ページ制作と更新

ページ制作については、ショップ立ち上げの際にたっぷりと時間を使い、ショップを作る必要があるため、制作時間はたくさんかかります。

しかし、運営が始まってからは、そこまでの時間を必要としません。

初期のころのショップは、お客さんにとっても、お店側にとっても都合の悪い部分が多くあります。

最初はそういった部分の修正作業に多くの時間を割いてください。

たとえば、お届けまでにかかる日数をページ上にはしっかり書いてあるのに、問い合わせが多いといった現象があります。

これは、お客さんにしっかりと見られていないことになります。お客さんは商品到着までにどのくらいの時間がかかるのか探せないのかもしれません。

このような場合には、もっと目立つ場所に移したり、デザインを変えてみる必要があります。

その他のページ更新作業として、季節ごとの商品を並べたり、品切れになった商品のバナーを差し替えたり、アクセス分析でアクセスが上がってきている商品を優先的に見やすい位置にだしたりします。

集客とアクセス分析

集客、アクセス分析は日々運営していると、やらなくてもいい作業なので、ついつい先延ばしにしてしまう傾向があります。

しかし、集客・アクセス分析が重要だということは周知の通りです。

前日の売上げ確認だけではなく、どんなキーワードで来店しているのか、どの商品ページにアクセスが集まっているのかということを日々確認してみてください。

また、ヤフーショッピングには、来店キーワード確認に役立つツールが用意されています。

お客さんの注文詳細画面の下にアクセスしてきたページのURLリンクが記載されています。

このリンクから、お客さんがどんなページでどんなキーワードで検索してきたのかを確認することができます。

ここで発見したキーワードは、実際に検索して購入に至っている、購入キーワードです。

商品名や、商品説明文に記載がなかった場合には、追加してください。

このような、キーワード確認、アクセス確認を毎日行うだけでも、お客さんがいま何を求めているのか、どの商品が売れやすいのか、売れにくいのかが分かるようになります。

少なくとも、キーワード確認、アクセス数確認の時間は毎日取るようにしてください。

赤字リスク

ネットショップ運営の危機管理として、赤字リスクを考えておくことも、経営する上では重要です。

考えられる赤字原因としては、以下の項目が考えられます。

  • 人件費
  • 過剰在庫
  • 出店固定費
  • 諸経費

赤字を出さないためには、これらの費用を抑える工夫が必要になってきます。

人件費は大きな固定費になるため、可能な限りは外注に出して、自ら社員を雇うのはショップが安定してからにする。

出店固定費や諸経費としては、もっと安いプランはないか、もっと安い梱包資材はないか、家賃はもっと安くできないかと考えることも大切です。

最後に過剰在庫による赤字のリスク軽減です。
ネットショップは先行投資のビジネスです。

商品を仕入れてから、売れるかどうかは実際には分かりません。
ですので、常にリスクを抱えているのです。

たとえば、火事で商品が燃えてしまえば明日から売上げはゼロになります。

停電や回線トラブルでインターネットに繋がらなければ、注文確認もできません。

また、今は仕入れればすぐに売れるようなブームの商品でも、次に仕入れた時にはブームが去っている場合もあります。

こういった外部要因などでも、売上げになりませんから、お金が入ってこなくなってしまいます。

この例はちょっと過剰すぎるかもしれませんが、できるだけ過剰在庫をなくす努力は必要になります。

増え続ける営業電話と予防策

すでにお話しましたが、ヤフーショッピングでは、会社概要ページに電話番号やメールアドレスを記載しなければなりません。

営業をかけてくる企業はこの事実を把握しているため営業電話をかけてくる場合があります。

仕様上、記載は避けては通れませんので、営業電話や迷惑メールには効果的な対処方法が必要になってきます。

スパム対策

迷惑メール

セキュリティサービスを利用し、セキュリティソフトなどで迷惑メールを駆除する対策が必要です。それだけでは不十分ですが、やらないよりはマシです。

また、メールソフトでも迷惑メールの設定が必要です。

迷惑電話

迷惑メールも多くなります。できるためプライベートの電話とは番号を分けて登録することが必要になってきます。お客さんの問い合わせ電話番号も兼ねていますので、その辺も注意しながら用意する必要があります。

ヤフーショッピング トラブルマニュアル

トラブルマニュアル

通販サイトを運営する上で、注意することをまとめます。

お金のやり取りがありますので、クレーム、保証、返品、交換などといった問題が考えられます。

また、ショップ自体もルールに沿った運営が求められます。出店規約、ガイドラインをしっかりと理解し、違反やペナルティの無い健全な運営をしなければなりません。

特に、最近では、この辺のペナルティに関するルールがしっかり厳格化される流れになってきています。罰金やひどい場合には退店もあります。

お金のトラブル

お客さんが商品を購入する際に、入金をしてくれない場合があります。

まず最初はこの入金問題から。

ライトプランではヤフーショッピング安心決済を選択することになりますので、商品出荷前にヤフーショッピング側で入金確認を行ってくれます。したがって、ライトプランの場合には、この入金問題はありません。

一方、プロフェッショナルプランでは、ヤフーショッピング側で管理しない決済方法も含まれてきますので注意が必要です。

まず大前提として、入金確認が取れていない注文は出荷を行ってはいけません。入金が確認できるまで、出荷を保留し、商品はお取り置きをしておきます。

いつまでの入金をしてくれないお客さんに関しては、催促として、入金のお願いメールや電話を行います。それでも入金されない場合にはキャンセル手続きを行います。

クレーム対応

ネットショッピングを運営している以上、クレームについては避けては通れません。お客さんとにしっかりと対応できるよう、ページ内にはしっかりと注意事項や返品に対する注意事項を記載する必要があります。

ページに注意事項をしっかりと記載することは、お客さんの選択や行動を制限するようなマイナスなイメージではなく、お客さんの満足度を上げる効果があります。

こんな事を注意書きに書いたら買ってくれないんじゃないか・・・と考えてしまいがちですが、全て書くべきなんです。

具体的には、たとえば最初から商品に汚れや縫製不良がある場合、しっかりと記載します。

「この商品は海外からの輸入品のため、多少の汚れやキズがある場合があります」という風に。

それでも価格が安かったり、多少の不備は気にしないお客さんは購入をしてくれます。さすがにプレゼント品だったら買わないでしょうが、自分用なら気にしないお客さんもいます。

注意書きを読んだ上で、購入したお客さんならクレームを言いませんし、ショップ側としても問い合わせやクレームに対応する時間が減ります。

お互いにとってメリットとなるのです。

しかし、それでも問い合わせをしてくる場合があります。

このような場合には、お客さんが注意書きを見れていない可能性があります。ページの下の方に小さく書いてあったり、どこに書いてあるのか分からなかった場合です。

この場合には、お客さんはクレームを言う事があります。

商品にキズがあるとは思わなかったと。

このように、記載しているにも関わらず問い合わせやクレームが来る場合には、もっと見やすい位置に、目立つ大きさや色で記載します。場合によっては、商品に同封して注意書きを入れる場合もあります。

お客さんは、ショップ側が考えているよりもずっと細かくページを見る場合もありますし、全然伝わらない場合もあるのです。

いろいろなお客さんがいるので、オシャレやデザイン性に走る前に、しっかりと分かりやすくお客さんに伝わるページデザインにする方が満足度が高かったりもします。

ペナルティ

通販サイトを運営する以上、モールのガイドラインには厳格に従う必要があります。これがしっかりとできていないと、ペナルティや退店も考えられます。

ペナルティとは、検索結果に表示されなくなったり、サイトが非表示になったり、ランキングに表示されなくなったり様々なものがあります。

たとえば、検索結果に表示されなくなってしまったり、優先順位を下げられてしまうと、かなり売上げに左右します。

通常、ショップへのアクセスは7割から8割ほどが検索結果からのアクセスだからです。

いきなりペナルティということはあまり考えられませんが、ある日突然売上げが下がったという場合も私の経験上、何例かありました。

ガイドラインはこまめに改変されますので、注意深く見守る必要があります。

まとめ

以上、ヤフーショッピングに個人で出店を検討している方を対象に、お金と時間、スキルについてを細かく見てきました。

出店した以上は、継続的に長く運営をした方が、徐々に売上げも上がってきます。途中でペナルティなどで退店を余儀なくされたのでは、文字通り苦労が水の泡ですからね。

今回の記事を通して、ヤフーショッピング出店のイメージを持っていただき、ひとりでも多くの方が通販運営を行っていただけたら嬉しいですね。

もし出店するなら、あらかじめ連絡くださいね!私にできることであればご相談にのれることがあると思います。

それでは頑張ってください!

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コメント

  1. s より:

    ご質問よろしいでしょうか。
    ヤフーショッピング登録の際に、副業であっても開業届が必要になるとのことですが、例えば副業を禁止している会社や身分の人が開業届を公的機関に提出したら本業の方に影響が出るのでしょうか?

    • uedamidori より:

      sさん、コメントありがとうございます。説明できるのは出店の条件に開業届が必要というだけで、申し訳在りませんが、それによる本業への影響については、私の知識不足のためお答えできません。
      せっかくのご質問ですがご了承ください。

  2. シオタカズミ より:

     ヤフーショッピングでコンビニ決済 現金支払い後、ショップ側からのキャンセル、返金はどのようになりますか?
     ショップはキャンセルし入金されてないと言います。決算日まで振り込まれないと思うのですが、
    お客のお金はどこに振り込まれてるのですか?
     この状態でウォレット登録で自動返金されるのでしょうか? 
    ウォレットはヤフオクと思うのですが

    ヤフーショッピングでの買い物です。困ってます宜しくお願いします

    • みっど より:

      シオタカズミさん
      ご質問ありがとうございます。ショップ側からしますと、Yahooショッピング管理画面内での金額修正等は基本的には行う事ができません。行えるのはキャンセルと注文確定の2種類です。

      お客様とショップ側の間にYahooショッピングが立っています。
      お客様がお振込みされた金額は一度Yahooショッピングで照会しショップに入金されます。反対にキャンセルをした瞬間、ショップへの入金はなくなり、Yahooショッピングから返金がされます。いまはこのような状態ということでしょうか。一度Yahooショッピング側にも問い合わせを行った方がいいかもしれません。

      ただ上記の場合で、Yahooショッピング側ではなく、ショップ側から直接返金して頂かなくてはならない決済方法があります。
      銀行振込などでショップに直接入金した場合です。
      一度Yahooショッピングに入金されるのか、ショップに直接入金されるのかの違いが有ることも理解しないといけません。

      ちょっと説明がながくなり申し訳ございません。
      ショップの中には悪質なショップもあります。また規約やフローを理解できていないショップもあります。一度Yahooショッピングにもお問い合わせしてみてください。

  3. おちあい より:

    はじめまして、みっど店長さん。
    自分は現在中国輸入事業を始めたく思い、Yahoo!ショッピングへの出店を考えております。
    ショップへの出店にあたり、最低限どの程度の仕入れからスタートするべきなのか悩んでいるのですが、個人差はあると思いますが最低でもこのくらいの仕入れからやれば運営できるというような基準はありますか?
    もちろん、売れる売れないは広告やページ作り、商品リサーチによるものとは思いますが、目安みたいなものがあれば教えていただけますでしょうか?

    • みっど より:

      おちあいさん
      ご返信が遅れ大変申し訳ございません。中国仕入れですね!仕入れ規模は色々な意見がありますが、私なりの答えをお伝えいたします。
      仕入れを行うには、幅(種類)と奥行き(数量)が必要になりますよね。まず数量は最初のうちは、できるだけ最低ロットでいきたいところです。最初からたくさん在庫を積むのは危険だと思います。ただし、中国輸入の場合には、送料との兼ね合いもあると思いますので、それなりの規模になる場合もあります。可能な限り最小でいいでしょう。
      つぎに幅(種類)ですが、ここが悩むところです。またジャンルによってもかなり差がありそうです。しかし正直なところ、最初のうちは競合が激しいジャンルでない限り1商品でも商品ページがしっかりしていて、モール内SEOができていれば売上げはつきます。
      夏の商品で一例をお話すると、たとえば「ラッシュガード」や「水着」などは競争が激しそうですが、もう少しニッチなジャンルや、大きなジャンルでも他の商品と差別化ができるような商品なら可能だと思います。
      Yahooショッピングや楽天、そして、特にAmazonはそうなんですが、お客さんはキーワード検索で「商品」を探す方法が一般的です。あるキーワードを検索した時に、ほかの商品と差別化ができるようなサムネイル画像、商品説明、価格、これらが揃っていれば、あなたのショップに1商品しかなくても商品は必ず売れます。
      ただ、その時に安心感を持ってもらえるような、ショップの作り、利用規約などしっかり書かれていること、可能であれば第三者評価も欲しいところです。
      輸送の費用が重くかかってくるなら、7,8商品~10商品くらいを仕入れて、なるべく輸送コスト比率を下げたいですね。
      まとめですが、中国輸入の場合には輸送コスト比率をどれだけ下げれるのかがポイントかと思います。出品自体は1商品からでも売れるページは作れるので、あとは輸送コストのバランスだと思います。以上です!がんばってください!